頑張って提言

那須に住む元広告クリエイターが世の中に対してホンネを語る

森友問題の終焉と民主主義の危機

 

佐川氏の国会喚問が終わり「森友問題」が終焉したかに思われる。

しかし、国民は、はっきりと見た。

国会答弁に立った安倍首相の表情は「森友学園問題について私には疚しいところがあります。」と語り、国の舵取りより、妻の舵取りに汲々としている姿をさらけ出た。

麻生財務大臣は、「俺、この問題に一切関わっていないのに、なんで国会で詰問にあわなければならないの?安倍さん、何とかしろよ!」と多くの視聴者に不快な思いをさせた表情で語った。

喚問のトップバッター、自民党の議員女子は安倍神輿のお先棒を担ぎ「よいしょ!よいしょ!安倍さんよいしょ!」と国民のひんしゅくを買うも得意げ。

野党の議員先生寄ってたかって佐川氏に殴り掛かるも、権幕だけはすごくとも、力不足で軽くいなされる。それもそのはず「安倍の首が取りたい」だけが先だって、公文書偽造の本質を見失っている。「公文書偽造」は民主主義の終焉にも繋がる前代未聞の事件であり、責任は明らかに現内閣にある。なぜ責任を追及しない!

佐川証人に至っては「お前らみたいに知性の低い奴らが、俺から何か言質が取れるとも思っているの」「政府の皆さん、俺裏切ったりしないから、よろしくね」と神聖な国会の場でうそぶいた。

 森友問題に拘わった、安倍首相をはじめ多くの方々は、ほっと一息。森友問題は終焉に向かったかとも思われる。しかし国民がTVを通して見たことは政府関係者の思惑通りではない。

 偽造文書が一年間もの間まかり通った国会は、その間民主主義が休止状態であったともいえる。その行為を行ったのが国の中枢を担っている、高級(?)官僚であり、内閣も容認していたとあっては、いまだに日本国は「民主主義低開発国」である。

 さらに、偽造の発端が、首相夫人の奇行とあっては、あきれてものも言えない。

 森友学園関連の幼稚園を訪れた首相夫人が、「教育勅語を暗唱する幼稚園児の様子に感涙にむせた」と報道された。

いうまでもなく、教育勅語は「帝政の教育指針」である。すでに民主国家日本では「法律」をもって葬り去ったその指針を、首相夫人が協賛するような態度は、「奇行」とでもしないと理解ができない。

森友問題がこのまま終焉するなら、この国の民主主義も終焉に向かうのだろう。