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那須に住む元広告クリエイターが世の中に対してホンネを語る

「平和憲法とトランプ大統領」  日本国憲法の話3の2

 ダボス会議に突然出席した大統領は、相変わらず言いたい放題言うと、6時間ほどの滞在でさっと帰国してしまった。そこでの注目された演説もいつもの「アメリカンファースト」が基調だった。その「アメリカンファースト」、実は日本国憲法とは真っ向から対立する。

 日本国憲法の前文には「われわれは、いずれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはいけない。政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則にしたがうことは他の国々と対等の立場であり、それを維持することは、世界の国々の責任である」と明記されている。トランプ大統領は、「自国のことのみ専念する」とか、「対等の立場には立たない」とか、平和で公正な恒久平和を念願する国連憲章にも抵触している。

 その大統領の言動にはっきりと「受け入れられない」と表明しているのがドイツのメルケル首相だ。彼女は、ダボス会議でも、大統領の演説に懸念を表明した。

 一方、日本の安倍首相はどうであろうか。彼のアメリカに対する外交の基本方針は、トランプにすり寄り、彼といかに親密かをアピールする一点である。いうまでもなく日本国の総理大臣は、日本国憲法を順守する大切な役割がある。その憲法は、アメリカンファーストを受け入れないと明記されているだけではなく、「日本国民は、国家の名誉にかけ、全力を挙げてこの崇高な理想と目的を達成することを誓う」とある。

 日本国民の代表である安倍首相、一言でもいい「日本国憲法、ひいては、国民はあなたの基本的政治思想を受け入れません」と言ってくれませんか。全力をあげて!