頑張って提言

那須に住む元広告クリエイターが世の中に対してホンネを語る

「平和憲法悲し」 日本国憲法の話3の1

 日本憲法は、前文で、再び戦争の惨禍のないようににすると決意し、さらに九条に、武力を放棄することを明記した、世界に類を見ない「平和憲法」である。

 その恒久平和を達成するための方策も実に博愛に満ちている。すなわち、前文にて、「恒久の平和を念願している日本国民は、本来人間同士がお互いを尊んでいるという崇高な関係を自覚していてる。それゆえ、全世界の人々が公正であることと、約束を守ると信頼しすることにより、他国からも信頼されることにより、平和を維持しようと決心した。」と述べている。

 端的に言うと、「お互い信頼し合っていれば,争いなど起こらないので、武力など持たなくとも平和は維持できる」と決意表明している。

 本当だろうか?中国、や韓国、ロシアなどの国々を信頼し、もし、自衛隊が存在しなかったとして、日本と中国、韓国、ロシアの関係は、現状と変わりないだろうか。又、日本と米国との関係を考えた時、100%米国の武力に頼った時、全土が沖縄化の憂き目にあっていないだろうか。

 竹島は、韓国に実効支配されている。中国は東シナ海に着々と、武力を背景に支配力を強めている。ロシアはクリミヤ半島を武力で自国領とし、北方領土も返還する気は毛頭ない。それでも、日本近海で彼らの進出を抑止しているのは、米国の軍事力を背景にしているとしても、自衛隊の抑止力によるものであろう。

 悲しいかな、九条が形骸化し、理想を求めた「平和憲法」が意味を失った今、我々は新しい「日本国平和憲法」についた考えなけれなならない時が来たのではないだろうか。